レビュー

PS4用ソフト『人喰いの大鷲トリコ』をプレイした感想・レビュー

更新日:

2016年の12月6日に発売されたPS4用ソフト『人喰いの大鷲トリコ』を少し遅れてプレイしました。

発売前から非常に人気が高く前評判が高いのも知っていたのですが、他のソフトを優先させてしまった結果、かなり出遅れてしまったこともあり、本作はしばらく見送るつもりだったんですよね。

「しばらく経って、中古で安くなったら買おうかなー」くらいの感じだったんですよ。

 

それがAmazonなんかでの評価を見ると「高評価の嵐」なワケで・・・。

事前にかなりの話題をさらった作品って自ずとハードルも高くなりますから、なかなか高評価は出にくいハズなんですけど、多くの人が「面白い」という評価をしていたのが気になりまして、思わず購入してしまった次第です。

 

ほぼ丸1日プレイして、とりあえずストーリー1周目を全クリしました。

そのうえで「購入を迷っている」という人へ向けて『人喰いの大鷲トリコ』の感想・レビューを書いていきたいと思います。

ちなみに本作はネタバレするほどのネタもないような気がしますが、一応シナリオ部分は伏せてネタバレ無しで進めていくのでよろしくお願いします。

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王道アクションアドベンチャー

最新作なんですけど「どこか懐かしさを感じさせるゲームだなぁ」というのが素直な感想です。文句の付けようもないような王道アクションアドベンチャーを言っていいでしょう。

評価は非常に高く、多くのプレイユーザーが「満足した」という感想を持っているようですね。

 

どこに懐かしさを感じたかという点については「ちゃんとゲームが楽しめる」という部分じゃないかと思います。

最近のゲームはムービーを見てる時間が長かったり、やたら演出に凝ったりしてるんですけど、本作は無駄なものが無いというか「少し理不尽な部分もある、れっきとしたゲーム」なんですよ。

 

内容別評価

映像◎

映像はメチャクチャ綺麗です。ちゃんと物語や世界観のスケールの大きさに合った、非常に綺麗な映像だと言えるのではないでしょうか。

所々に出てくる鎖の質感とか、もう言葉も出ないくらいです。何て言うんでしょうかね、しいて言うなら「重さすら見える」と言ってもいいんじゃないかと思います。

 

キャラクターの絵だけ見ると、別に映像のクオリティは高くないんじゃないかと思ってましたけど、普通にすごいですよ。

逆にこのアニメーションタッチのキャラと少しリアルな大鷲というアンバランスさもイイのかもしれません。

 

ただ、映像が綺麗すぎて「どこにでも行けそうな気がする」というのが困る部分です。

王道アクションですから「落下=即死」という概念がかなり多用されていて、本来であれば通れない場所に関しても「うまくやったら通れた」という錯覚に陥ることも。

ここはまぁ、感覚で慣れていくしかないですけどね。

 

操作性〇

前項でも軽く触れましたが「落下=即死」です。地面に落ちれば大丈夫なんですけど、上記画像のように断崖絶壁を進むことが多いので、多くの場面で細かい操作を求められます。

元々、僕はアクションゲームがあまり得意な方ではないんですけど、何回も理不尽な死を経験しました。飛び移る時なんかに思い通りの操作ができなくて、何度も死んじゃうんですよ。

 

主に酷評されている要因になっているのが『カメラワーク』です。私はカメラワークについて散々酷評されているのを知ってから購入して遊んだので、正直言うと「あ、この程度か」と思いました。

もっとひどいのを想像してたこともあってか、まぁ許容範囲だと思います。

 

上記画像は「大鷲の尻尾をロープみたいにして降りて行ってから飛び移る」という場面なんですが、飛び移るときに思ってた方向と前々違う方向に飛んでしまうことが結構ありました。

これもカメラワークの弊害のひとつかとは思うんですけど、その辺のバランスも「嫌になりそうな少し手前でできるようになる」という秀逸なバランスによってカバーされています。

 

ストーリー〇

正直、ストーリーに関しては「最後の最後まで意味が分からない」と言っても過言ではないと思います。というのも、本作は多くを語ってくれないんですよ。

それはプレイヤーの想像に任せるということなのか、あるいは他の媒体(続編であったりアニメであったり)で内容を補完して初めて完成するということなのか・・・。いずれにしても、不思議と「謎に包まれたまま終わるのも悪くない」って思いました。

そのへんの見せ方が非常に上手なんだろうとは思いますけど、悪い意味での「説明不足」ではありません。

 

ぶっちゃけ「ストーリーをネタバレして!」って言われても、できる自信がないんですよ。

それなのに「謎が多すぎて意味が分からない」という不満に繋がらないというのは、ものすごくクオリティの高いゲームだからだと思います。

 

やりこみ△(2016/12/27追記分)

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ストーリーをクリアして2周目はまぁ所見プレイで気付けなかった演出なんかも楽しめたんですけど、3周目の途中で投げてしまいました。

ゲームとしてのボリュームがまったくなく、やる気になれば5時間でクリアできるゲームです。「次に何をするか」がわかってしまうと完全な作業ゲーになってしまい、全然楽しくありません。

 

あと「トロフィー集め」が非常に苦痛で、その内容が「本来であれば絶対にやらないようなこと」が多すぎるんです。最初はトロコンしようと思ってたんですけど、あまりに苦痛なので諦めます。

あ、ちなみに3周目でもトリコが助けてくれるシーンなんかは手に汗にぎってプレイしたので、そのへんの臨場感というか演出はピカイチだと思いますよ。

 

こんな人におすすめ

ある程度の手応えを求める

某デモンズなんとかに比べるとそうでもありませんが、ある程度は「死んで覚えるゲーム」的な要素が強いような気がします。

あと大鷲との意思疎通も上手くいかなかったりして、ゲームなのにストレスを感じる場面が結構あるんですよ。僕は結構なんでもEASYでプレイしたがる傾向にあるので、何回かコントローラーを置きかけた瞬間がありました(笑)

そういう意味でも「ゲームはNORMAL以上でプレイしたい」という人の方が向いているゲームだと思います。

 

酔い耐性がある

僕もゲーマーのはしくれですので、ゲームで酔うなんてことはあまり無かったんですけど、昔COD4(PS3)というFPS視点の戦争ゲームをやった時以来、久々にゲームで酔いました。

とにかく目が疲れます。ボリューム自体は1日中やってれば普通にクリアできる程度のものなんですけど、ほとんどのプレイヤー(特に若くない人ほど)が休憩を要するんじゃないかと思いますね。

ですので「結構ゲーム酔いする」という人は、プレイ動画なんかで映像を見てみることをおすすめします。

 

動物が好き

タイトルにもあるように大鷲と一緒に冒険します。

人喰いの大鷲となんで冒険することになっているのかについては、実際にゲームで体感してもらいたいのですが、最初は大鷲と意思の疎通が上手くいかなくて結構イラっとするんですよ。

「お前、そっちじゃねーよ!」とか「こっち来いって!」とか思うんです。それが少しずつ意思の疎通が上手くいくようになっていくと、なんだか愛おしく思えてくるというか、たぶん動物が好きな人なら思う部分が出てくるような気がします。

 

最後に

普通に面白いゲームだと思います。気になっている人はプレイしても絶対に損はしないかと。

ただしカメラワークが決して快適ではないので、理不尽な死を経験するという部分については、それなりに覚悟しておいた方がいいでしょう。

 

あと最近のゲームには珍しく「次行く場所がわかりにくいゲーム」でもあると思うので、ちょっと難しいと投げ出してしまいそうだという人には、あまりおすすめできないかもしれません。

ただ、王道なアクションゲームって少なくなってきたような気もするので、アクション好きの人は是非プレイしてみてはいかがでしょうか?

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