Steamで販売されているSniper Ghost Warrior 3(スナイパーゴーストウォリアー3)が安かったのでプレイしてみました(僕が購入したのは60%OFF前後で、DLC込みの約1200円くらいの時です)。
最初はシリーズを通してプレイしようと思い、1と2もセットで購入したのですが、1の方がバグが酷くてプレイできず、2のレビュー評価を見てもあまり芳しくなかったので「1やらないんなら3からでもいいんじゃね?」ということで、割と評価の高い3から始めたという感じです。
以下では「スナイパーゴーストウォリアー3をプレイしようと思っているけど、自分にも楽しめるだろうか?」という人に向けて、簡単にゲーム内容の紹介、プレイしてみた感想・レビューなどを書いていきたいと思います。
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スナイパーゴーストウォリアー3とは?
タイトル名からも察しが付くように、スナイパーに特化したFPS視点の狙撃ゲーです。
通常のFPSと言えば戦争ゲーとかゾンビゲーが多く、アサルトライフルやサブマシンガンで多少被弾しながらも撃ち合うという構図のゲームが多いように思いますが、本作はステルス&狙撃に特化していて「いかに敵に悟られないようにして敵を排除していくか」というゲームとなっています。
「派手にドンパチやるのではなく、コソコソしながら敵を1人ずつ排除したい」とか、芋プレイが好きな人なら間違いなく楽しめる一作と言っても過言ではありません。
スナイパーゴーストウォリアー3の良い点・悪い点
ストーリーが割としっかりしている
狙撃ゲーって聞くとマルチプレイが醍醐味のように思う人が多いかもしれませんが、ストーリーが割としっかり作りこまれているので、ソロプレイだけでも十分に楽しめます。
ちなみにソロプレイだけでも実績を100%解除できますので、そういうのが気になるという人にとってもおすすめです(というか、僕もマルチは未プレイ)。
あとは「味方が敵の敷地内に侵入していて、それを遠くからサポートする」という展開は胸熱!味方から「監視台にいる敵を倒してくれ」と言われることもあれば、言われなくても味方の進行方向にいる敵を排除するなんてことも可能です。
捕らえられた仲間を助けに行くという展開だったり、物語の途中途中に挟まる回想シーンなんかもちゃんと作られているので、キャンペーンモードだけでも十分に楽しめる狙撃ゲーと言っていいでしょう。
思い通りに狙撃できた瞬間がたまらない
狙撃をする際は「相手に視認されない距離から敵を排除する」というのが基本となっており、見晴らしの良い狙撃ポイントを探すところから始まります。
そして敵にも巡回ルートが用意されており、狙撃した後でその死体が敵に見つかってしまっては意味がないので「いかに敵に気付かれないような場所で暗殺するか」などの思考段階から結構面白いです。
そして実際にライフルを手に取ると、距離の遠さや風向きなどによって着弾の位置が大きく影響を受けることを理解します。そのおかげで「遠くて高い位置から全員を排除する」ということもできず、かなり秀逸なゲームバランスになっているような気がしました。
ヘッドショットした時の別アングルからのカットインがすごくカッコいいので、ゴルゴ13とかに憧れがあるような人なら間違いなく楽しめると思います。
やりこみ要素が用意されている
シングルプレイの場合は、ストーリーを進めながらも楽しめるサブミッションのような物が多数用意されており、賞金首を倒すなどのやり込み要素が設けられています。
ストーリーだけなら10時間~20時間もあれば軽くクリアできると思いますが、サブミッションをこなすとなれば、その倍は楽しめるかなという感じです。
賞金首の他には重要ポイントを探索するサブミッションなどがあり、これはアイテムの収集などに関係しています。
「ドローンを使って罠を排除してから自分が侵入する」というパズル的な要素も強く、あれこれ模索しながらも自力でクリアできた時の爽快感はかなりのものです(基本的にギミックは単純な物が多く、僕の場合は2つくらい悩みました)。
捕らわれている捕虜を助けるというサブミッションも多数用意されているので、ちょっとしたヒーロー感を味わうこともできます。
ちなみに後述していますが、捕虜を助けるためにはエリア内にいる敵を全滅させてから解放される必要があり、敵を全滅させた後で捕虜を解放しようと思っても「敵が残っていて解放できない」みたいになるバグがあるので、何回もやらされるハメになると嫌になる人も多いかと。
細かいバグが多い
Windows10環境下でプレイしていますが、そこまで頻繁にではないもののプレイしていると落ちることがあります。
しかし、これは体感的に4時間~5時間に1回くらいという印象なので、そこまで気にならないという人も多いでしょう。
一方で「プレイ中に見えない壁にハマってどうしようもできなくなる」というのは、割と高い頻度で見受けられました。上記画像みたいな感じで、岩と岩の間に挟まって抜け出せなくなるというものです。
このゲームは中途半端にオープンワールドになっていて、ミッションの最後が大体「現場から離れろ」という指示になります。
高い山の上から狙撃するという展開も多いので、山を下ってミッション完了という感じになるのですが、いかんせん撤収が面倒くさい!
ちなみに落下ダメージが微妙な感じに設定されていて「まんま落ちると高さに比例してダメージを受けるけど、所々で足を付けるような斜めの山なら滑りながらノーダメで降りられる」という仕様になっていることもあり、滑って山から降りようとするのですが…。
これに失敗してしまうと、微妙に地面から浮いた状態でどうしようもできなくなるという展開が待っています。
ちなみにこうなってしまったら直近のセーブポイントからやり直すか、ミッションそのものをやり直すという形になり、直近のセーブポイントとは言ってもオートセーブなので、ミッションの最初からやらされるというケースが少なくありません。
こんな感じの「詰むことはないけど、ちょっと不快なバグ」というのがかなり多いです。具体例を挙げておきます。
- 収集アイテムをすべて集めたのにポイントがクリア扱いにならない
- 捕虜を救出するサブミッションで、敵を全員倒しても捕虜を解放できずに最初からやり直し
- ドローンで視認しているのにマーキングできないことがある
- ファストトラベル後にボタンが効かなかったり、敵の背後から攻撃しようとした際にボタンが機能しないことがある
- あとで「〇〇を倒せ」という指示がでる敵を先に倒していると、進行不能になってやり直し
特に実績コンプを目指す過程で「収集アイテムをすべて集めて謎解きもしたのにクリア扱いにならない」というのは精神的に結構きます。「なんか見逃してるのある?」とドツボにハマるプレイヤーも出てくることでしょう。
僕の場合は「もうわかんないから次行く」という感じで後回しにし、あとで再訪問しようと思っていたら知らない間にクリア扱いになっているということが何度かありました。
ちなみに収集アイテムについては視認しにくいほど小さい物も多く、近付いても拾うボタンが機能しないという小さなバグもあるので、人によっては相当イライラするんじゃないかと思います。
スナイパーゴーストウォリアー3のトータル的な評価
- FPS視点の狙撃ゲーに興味があり、セール中ならおすすめ
- 実績100%の難易度も低めで収集家にもおすすめ
- 細かいバグが多いこともあり、高得点を付けるのは無理だが、次回作や類似作品には期待できるクオリティ
僕はDLC込みで1200円くらいでSteam版を購入したのですが、PS4でも販売されているようなので「中古で1500円くらい」なら遊んでみても良いと思います。
僕がプレイした感じでは確かに面白いと感じましたが、それは1000円ちょっとで楽しめたという部分が大きいです。5000円くらい出してこれだったらと思うと、低評価を下したくなる気持ちも分かります。
個人的にはバチバチ撃ち合うという感じじゃないFPSが初体験で、とても面白かったです。ステルス系ゲームをやるときにビビりな僕だからこそ楽しめたというのもあると思いますが、コソコソやりたいという人なら楽しめるんじゃないかと。
結論は「フルプライスならおすすめはしないけど、安いなら十分に元が取れると思う」という評価で。
ちなみに実績100%解除済み。合計48時間遊びました。
付けっぱなしにして別のことをやったりもしていたので、実質的なプレイ時間はここまで多くないと思いますが、ストーリーだけでも15時間くらいは楽しめると思いますし、収集などのやり込み要素もやるなら30時間は遊べると思います。
あと攻略サイトが充実していないタイトルですが、多くのプレイヤーが詰まりそうな問題については動画を公開してくれている人がいたので、それを参考にすれば誰でも実績100%が狙えるはず。
最後に
実績解除は×10のスコープで500m以上の狙撃と、3人の敵を同時に倒すやつが苦戦しました。
この2つはYoutubeに動画をあげてくれている人がいたので、それを参考にすれば割と簡単に獲れると思います(楽勝とは言ってない)。