3月下旬に発売されたPS4用ソフト「BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣」を全クリしました。発売日に購入していたのですが、その日からしばらくは無双スターズを遊んでいたこともあり、こちらが後回しになってしまったのですが、全クリまでの所要時間は20~30時間でしょうか。意外と早く終わってしまいましたね。
一応トロコンも済ませ一通り遊び終えたので、ここで感想・レビューを書いていこうと思います。もし本作を購入しようかどうか悩んでいる人がいましたら、ぜひ参考にしてみてください(ネタバレは無しです)。
ストーリー◎
プレイするまでは萌え要素というか「ギャルゲ感」みたいなものがあったのでほとんど期待してなかったんですけど、意外としっかりとした物語になっていて、ストーリーは普通に面白かったです。これならゲーム以外にもアニメ化やコミカライズしても流行るような気がしますね。
後述していますが、実際に遊べる部分は単調でバトルも簡単なので、ストーリーが面白くなければ駄作に成り下がっていたような気もしますが、そこは安心していいと言えるでしょう。万人向けのちゃんと楽しめるシナリオだと思います。
流れが単調△
日常パートでは困っている生徒を探し、見つけたらその問題を解決するためにコモン(ダンジョン)に行き、クリア条件を満たすことでストーリーが進行するのですが、これがとにかく単調です。作業以外の何物でもないというか「薄く広く」という感じで、1人1人のキャラが完全なるモブキャラになっていて、思い入れなどがありません。
もっとやれることを増やしてくれるとか、あるいは「深く狭く」というカタチにしてくれていれば、また違ったのかなぁと思いますね。
戦闘のテンポ◎
「戦闘シーンはRPGの華」と考える人にとっては物足りないように思えてしまうかもしれませんが、個人的にはテンポの良さが非常に好きでした。HPやMPは戦闘が終わると全快なので分かりやすいですし、画面上部のタイムラインと呼ばれるバーでそれぞれのキャラクターのターンが管理されているのも分かりやすくて好きですね。
良くも悪くもバトルは温いので、「手に汗握るようなハラハラ感が堪能したい!」という人には間違いなく不満だと思います。逆に「ストーリーが楽しみたい!」とか「戦闘はあくまでスパイス」という考えの人にとっては良いシステムじゃないかと思いました。
操作性△
ショートカット機能が実装されていた点については助かりました。これによって、校舎のどこに困っている生徒がいるかが一目でわかるようになっています。
ただしダンジョン以外の場所では右スティックで視点操作ができないため、対象の生徒が視点の先に居ればいいのですが、主人公より手前にいたりすると探すのがストレスです。部屋の隅っこにいるケースも少なくないので、純粋に「なんで視点変更できない仕様にしたの?」と思ってしまいます。
基本的には「病んでいる生徒を探す→解決する」ということを何回もやることになるので、病んでいる生徒を見つけるのにストレスを感じてしまうのは少し残念に思いました。
選択肢△
色んな場面で2択を迫られるのですが、これが何を意味するのかがイマイチ分かりにくいです。例えば「仲良くなれる選択肢を選びたい!」と思っても、選んだそれが正解だったのかどうなのかをリアクションで図り知ることはできませんし、ぶっちゃけると「仲良くなったら何なの?」という感じで進んでいきます。
所々でアイテムを貰えるとか、そのキャラとの限定イベントが見られるとか、そういう楽しみがあったらまた違ったんでしょうけど、選択肢が持つ意味が不透明なのは残念でしたね。
自宅でも1日の終わりに何をするか選べるのですが、「翌日の準備をする」についてはHPが上がったりMPが上がるといった一定の効果こそ確認できたものの、「お風呂に入る」を選んでどのような変化が起きているのかは最後まで分からずじまいでした。
これは私自身、マニュアルも読まなければ説明も流し見してたりするのが影響している可能性もありますが、そうでないと気付かない程度のシステムであれば必要なかったような気もします。
自由度△
本作には仲良くなった女のことチャットができる機能があるのですが、これが一方的に「読むだけ」という部分が勿体ないと思いました。例えば選択肢が出てきたり、あるいはコチラから何かしらのアプローチができればだいぶ違ったと思うんですけど・・・。
一応、校内に散らばっている「話のタネ」を拾うことで、こちらから決まった話題を振ることは可能ですが、それも結局「元々用意されている会話が見れるだけ」なので、やっぱり作業に感じてしまいます。せめて何かしらの選択肢を用意してくれていたら、自分でチャットしてる感が出て、面白かったと思うんですけどね。
ギャラリー◎
クリア後にオープンになるエクストラチャンネルでは、岸田メルファンにはたまらない要素がテンコ盛りなので、岸田メルが好きな人はもちろん、可愛らしい女の子の絵が好きな人にも文句無しにオススメです。それから「JUKE BOX」にて音楽が聴けるのですが、これもメチャクチャいいですよ。個人的にはサントラとか出しても売れると思うくらいのデキだったので、これはありがたい要素ですね。
周回要素に大きな楽しみが用意されていなかったのは残念でしたが、ギャラリーにはゲーム内で再生されたムービーなどはもちろん用意されていますし、作中で登場していない静止画なんかが山ほどあるので、これは◎です。普通に嬉しい要素と言えるでしょう。
トロフィーは楽勝
私が1番難しいと思ったのが「アプリで特定の魔物を育成する」というようなミニゲーム要素におけるトロフィーだったのですが、それも他のゲームと比較したら非常に簡単で、私がこれまで遊んできたPS4用のゲームの中でも1・2を争うくらいトロコンは簡単でした。
発売から2週間ほどしか経過していない現時点でも、プラチナトロフィーの取得率が3.8%もあるので、かなり簡単な部類だと思われます。個人的には「トロコンは簡単でやり込み要素が多い」というゲームが好きなので、簡単にプラチナトロフィーが取得できるというのはプラス要素でしたね。トロフィー収集家の人にもオススメです。
最後に
私としては事前情報が一切ない状況で、単純に「岸田メル氏が作画を担当しているから」という理由だけで購入した本作でしたが、期待していなかったせいかもしれませんけど普通に面白かったです。率直な感想としては「ペルソナの面白かったゲーム性をかなり削って、その代わりに萌え要素みたいなものをふんだんに盛り込んできたゲーム」という印象でしょうか。
私自身はRPGのバトルでストレスを感じるのは嫌なので、戦闘が温いのは全く問題ありませんでした。比較的サクッとクリアできるボリュームもいいですね。「RPGはストーリーが重要」と考える人や「美少女が好き」という人にはオススメです。萌え要素が全く要らないという人には、あまりオススメできないかも・・・。
もし私がAmazonで星を付けるなら、☆3~☆4になるかと思います。本作に興味がある人は遊んでみても損はしないと思いますよ。